私が初めて自分の股間はおかしいんだと気付かされたのは、五歳ぐらいの時に親戚の家で従兄弟と一緒にお風呂に入った時の事でした。
股間の形がおかしいと従兄弟に言われてしまい、確かに従兄弟の股間と比べてみると、明らかに自分の股間の形はおかしいというのが分かって悲しい思いをした経験があります。
その時に親に相談すれば良かったのかもしれませんが、ショックなあまり、親には黙っておいてほしいと従兄弟に言ってしまったのです。
小さな子供でも自分の身体の一部がおかしいというのはショックなもので、それからは人に股間を見られない様に生きてきて、とても情けない思いをしていました。
何故こんな事でこそこそしなければいけないのか不満でしたし、こんな股間を持って生まれてきた自分を恨んだ事もありました。
二十歳になって直ぐに大阪のクリニックで包茎治療を受けてからは、その考えも一変して、何故今までその程度の事で悩んでいたのかと不思議なぐらい、股間が綺麗な形に生まれ変わってくれました。
人間というのはここまで辛かった事を簡単に忘れられるものかと我ながら感心したものです。